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坂倉 敦; 八巻 治恵; 岩本 多實
Proc.30th Conf.Remote Systems Technology 1982,Vol.2, p.3 - 9, 1982/00
1979年12月に運転を開始した原研の実用燃料の照射後試験施設は5,600mの延床面積をもち、プール、セルライン、セルラインの主試験施設と関連の施設からなっている。照射後試験は(1)集合体外観検査、寸法測定、解体、(2)燃料棒外観検査、寸法測定、スキャンニング、X線検査、渦流探傷、(3)パンクチュア、ガス分析、リーク検査、(4)金相試験、微小スキャン、EPMA、(5)被覆の強度試験、硬さ測定など一連の非破壊および破壊試験が行なわれている。現在までにPWR,BWR燃料の各試験により多くのデータが取得されて来た。また試験の実施によって各種試験装置、試験技術、施設の有効性の確証が行なわれ所期の目的を果していることが裏付けられた。本論文は燃料試験施設およびここで行なわれている照射後試験の技術を代表的なデータと共にとりまとめたものである。
坂倉 敦; 八巻 治恵; 岩本 多實
Proc.30th Conf.Remote Systems Technology l982,Vol.2, p.10 - 15, 1982/00
原研の燃料試験施設は1972年12月から実用燃料を受入れ照射後試験を開始した。PWR,BWR,ATR各燃料の集合体、燃料棒、燃料ペレット、被覆管および集合体構成部材について広範囲な試験が行なわれている。長さ4m、重さ700Kgの燃料集合体のハンドリングおよび各種試験は形状、発熱、放射能など集合体特有の性状に起因する諸問題を解決しなければならない。燃料試験施設ではこれらを解決するためホットセルを大型にすると共に集合体、燃料棒をたて型で取扱い、徐熱のため強制冷却システムを付加し又遮蔽には補償材を付加し放射線漏洩の防止を図った。燃料集合体のハンドリングおよび各試験はこの施設で着実に実施されており、今日まで行なってきたPWR,BWR燃料の照射後試験によりこの適切さが確認された。本論文は燃料集合体を中心とした照射後試験技術をホットセル施設と共に紹介したものである。